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1 スズメバチの驚異の運動能力 オオスズメバチは一日に７０〜８０Kmもの距離を飛行するという驚異的なスタミナを有しています。この謎は、スズメバチの研究に関する第一人者である、理化学研究所の阿部 岳先生の研究によって解明されました。 オオスズメバチの成虫はせっせと虫を捕り、それを肉団子にして巣に持ち帰る生活をしています。ところが、成虫の食道は糸のように細く昆虫の体液や樹液しか食べられないことがわかりました。結局、肉団子は全て幼虫の餌になることをつきとめました。 更に観察を進めていくうちに、成虫は幼虫の口から出す透明の液体を飲んでいることがわかりました。この液体は分析の結果、不思議で特異な構成のアミノ酸が主成分であることがわかりました。 スズメバチ幼虫の出す栄養液と同じアミノ酸栄養液（ヴァーム＝Vespa Amino Acid Mixture）と、その他の栄養液を飲ませたマウスの水泳実験によれば、力尽きるまでの時間が１時間以上も長かったようです。 通常、運動を始めるとまずグリコーゲンやブドウ糖などの糖質が燃えて乳酸が生産され、体液が酸性になります。それが筋肉の収縮運動を妨げるために疲労感が生じます。一方、ヴァームは脂肪の燃焼を促進させるために乳酸の生産を少なくし、糖の燃焼を抑え、血糖の低下を防ぐことがわかりました。 ヒトに対する効き目でも、運動による疲労を抑えダイエットや肝機能を高める働きがあることがわかりました。マラソンを一回走ると、肝臓のGOTやGPT値は3倍ほどに増えるそうですが、ヴァームによりその上昇が抑えられることがわかりました。 ヴァームはマラソンの高橋尚子選手が愛用したことなどで有名になり、現在「VAAM」の商品名で製品化されています。 ２ スズメバチの焼酎漬 日本蜂針療法研究会の佐藤 功氏によれば、スズメバチの焼酎漬の効用を次にように報告しています。 ★疲労回復、血圧降下、神経痛リウマチの痛み、前立腺肥大症、 3 関連サイトなど 理化学研究所、パテント情報「スズメバチの栄養液からスポーツ飲料」 驚異的な疲労防止効果、スズメバチの栄養液「1990.06.09読売新聞」
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