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  汗と涙の大型2種免許試験

お客様を乗せるための究極の安全運転技術とは

 大型・けん引・特殊と全て一発で合格し、運転には絶対の自信を持っていた私は2種というに思い切りぶつかった。6回も落ちた末に開き直りと涙と根性でようやく7回目に合格した。自分の未熟さを実感し、大いに反省すると共に、お客様を乗せるということはいかに責任の重いことか、いやというほど身にしみた。

 以下にその運転技術(要するに法規通りの運転をするということ)をご紹介します。これから挑戦しようという方のために何らかの参考になればと思います。 

@スタート
 まず乗車前にバスの周りをぐるっと回って仕業点検。乗り込んでから試験官に名前を名乗って「よろしくお願いします」。受験票を渡してから着座。座席やミラーのセッティングをする。バッテリスイッチをいれてからエンジンスタート。「スタート準備できました」と宣言の後、ギヤを2速に入れ、駐車ブレーキをはずし、6点確認してから発車させる。

 ※6点確認:ルームミラー、サイドミラー、目視(これらワンセットの確認を3点確認という。これを右側、左側で行うこと。(ちなみに目視をしないと1回でマイナス20点、合格点は80点) 後ろからバイクがくるのにスタートして、発車1メートル位で試験中止になった人がいた…おいらではない!

A外周
 本線に入ったら速やかに加速(メリハリが大切)。キープレフト。法定速度遵守(速度オーバーは試験中止)

Bブレーキング
 いよいよコーナーが迫る。ブレーキングはポンピングブレーキ(バックランプが点滅して後続車に注意を促す意味がある。それとベーパーロック対策)。ポンピングしないと減点。

C右折
 ウインカ点灯。右側の3点確認(この間約3秒ハンドルを切ってはいけない)。次にハンドルを右に切って車体をセンターラインに寄せる。タイヤとセンターラインの離れは握りこぶし1個分まで寄せる。(右にいっぱい寄ることにより後続車が左側を追い越し易くなるという意味がある。うまくできている)。

 車体がセンターラインと平行になった時点で交差点まで30メートル必要(かなり手前からウインカを出す必要があるということになる)。十分に減速した後、左右を確認して交差点に進入し、交差点中央の◇マークをかすめるようにして右折(ショートカットはだめ。横断歩道はなるべく直角に通過したほうが、歩道上の歩行者などが認識しやすくなる)。本線に向いたら速やかに加速。以上。(なかなか大変)

右折要領図



D左折
 ウインカ点灯。3点確認(この間3秒)。ハンドルを切って左に寄せる。道路側溝(路肩)との間が握りこぶし1個分程度まで寄せる(左にいっぱい寄せるのは、後続車が右側を通過する際、邪魔にならないようにするためである。それと左側すり抜けバイクの巻き込み防止)。

 車体が道路側溝(路肩)と平行になった時点で交差点まで30メートル必要。十分に減速した後、交差点に進入する。この時絶対に車の頭を右に振ってはならない(右側を追い抜こうとしている車にぶつかってしまう)。

 道路幅員が狭く曲がりきれない場合は、車が来ないのを十分に確認した後に、相手車線を借りてもよい。(左後輪が縁石にふれると、脱輪ということで試験中止)。本線に向いたら速やかに加速。

左折要領図



Eバック
 左右の3点確認(6点確認)後に十分注意をしてバックする。

F信号のない交差点の通過
 左方優先を遵守する。左側から車がきたとき、かなり遠くに見えてそのまま行けそうに思っても、停車してやり過ごした方がよい。そのまま通過しようとすると、試験官がいきなり補助ブレーキで急停車させ、そこで試験中止となってしまうので要注意。

G一時停止
 一時停止ラインで一旦停止してから左右確認をして、徐行運転で本線に進入。

一時停止要領図

 

Q:停止線は交差点のかなり手前にある。この位置では
  本線上の車を確認できないが、どうしてここで停止し
  なければならないのか?


A:ここで一時停止した後、徐行しながら本線に進入する
  ことによって、本線上の車に飛び出しの不安を与える
  ことがなくなるという効果がある。また、ここで停車す
  ることにより、確実に徐行して交差点に進入できる。


 

H試験終了
 スタートラインに戻り、乗車位置に乗降ドアを合わせて停車。駐車ブレーキをかけて、ウインカを消灯し、エンジンを切って「終了しました」と告げて、試験官から書類を受け取って降車する。

I全般的な注意点
 十分な減速、速やかな加速など、メリハリのきいた運転が肝要。十分な安全確認。他車への十分な配慮など

以上

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